グラフかごしま2020年5月号
21/32

入社を決めた理由は、「社長の夢を実現したい!」IoTソリューションサービスで鹿児島発の業界トップになる!夢を語る社長に魅せられIターン。世界に通用する100年企業を目指す創業50年の電気工事会社を一代で築き上げた社長の佐藤春吉さんを、「あの年齢で夢を語れる人はなかなかいない」と、当時の感激を振り返る古澤秀和さん。都市圏や海外で活躍してきた古澤さんが、ゆかりのない鹿児島の中小企業への転職を決めたのは、佐藤社長のグローバル感覚や、可能性のあるものには苦労を惜しまない姿勢に共感したからです。新規工事が減少する中、100年企業を目指して下請け体質からの脱却を図ろうと立ち上げた事業において、古澤さんはその全国展開を託されました。電気・水のトラブル解決サービス「エレクル」に、これまでの経験や人脈、発想力を発揮して業界が注目する事業に育てることが目下の使命です。事業を展開するにあたり古澤さんが目を付けたのがRFIDです。2019年に日本初のセンサー技術で業界を牽引するIT企業と業務提携。人とモノの位置情報を可視化することで自動化や省力化を実現し、たとえば福祉施設における認知症患者の徘徊問題や、物流の管理コスト問題を解決するサービスを提供できるようになりました。また、「エレクル」事業でつながった顧客に付加価値のあるサービスを提案することで、他社との差別化を図るのも狙いの一つ。IoT技術やマンパワーを生かして全国のパートナー企業・メーカーと「三方よし」の関係を構築する事業モデルは、まだスタートしたばかり。古澤さんと佐藤社長の夢への挑戦は続きます。ホームページ鹿児島の魅力的な企業で生き生きと働く方々の活躍の様子をご紹介します。RFID事業の将来性にかける古澤さん。前職ではシリコンバレーで事業を展開した経験を持ち、RFIDについてはその頃から注目していたという。RFIDとは、世界最小クラスのタグから情報を読み書きするシステム。国内でもさまざまな分野で導入が進んでいる。株式会社デンセツ工業鹿児島市紫原6-37-17☎099-256-0338佐藤社長(左)と古澤さん(右)。鹿児島県プロフェッショナル人材戦略拠点を利用してマッチングしたそう。21    株式会社デンセツ工業エレクル部門 本部長古澤 秀和さん(52)2017年にIターン入社し、鹿児島と家族のいる福岡の2拠点生活を送る。海外を含む幅広い経験と高いスキル、人的ネットワークを最大限に生かして、社の広報・成長戦略を担当。趣味は体づくりと読書(1年に200冊読破)。

元のページ  ../index.html#21

このブックを見る